クローゼット収納の落とし穴

ウォークインクローゼットの収納についてこれまでに何度かお問合せを受けています。ウォークインクローゼットの構造としては、壁面に沿ってパイプハンガーと棚があるというのが一般的ですが、その棚の収納がうまくできない、というのがおおむね共通する問題点です。「なだれ」を起こしてしまうんですね。お客様だけでなく、身近な知人からも同様の問合せを受けたことがあります。その方の場合はキレイに積み上げておいても、ご家族が使用の都度くずしてしまう、というものでした。また,つい先日も住宅展示場で営業担当の方とお話ししていたら、同様のお悩みを抱えていらっしゃいました。

クローゼットの棚は衣類をキレイにたたんで、積み上げて使用することを前提としています。でも、それが日常的に出来ている人って意外と少ないんじゃないかと思います。いや,多分少ないはずです。私ごときのところにこれだけ同様の問合せがあがってくるってことはそうに違いありません。

じゃあ、このクローゼットの棚を使いこなせている人ってのは、どういう人なんだろうか。よほど几帳面な「たたみ名人」「たたみ一家」なのか。実は私の妻は最も身近な「たたみ名人」でして「たたむこと」に命をかけているんじゃないかとすら思うことがあります。じゃあ、この人はどう考えているんだろうと写真を見せながら「こういう収納どう思う?」と聞いたところ「私はいやだ」と予想に反する答えが返ってきました。その理由は「面倒くさい」とのことでした。また以前、私の講座の受講者で「収納名人」と思しき方にどうしているかと聞いたところ「我家では棚の収納は無理だと判断して作らなかった」との答えが返ってきました。これまた納得しつつもちょっとびっくりでした。でも、このお二方の場合は棚そのものを否定してしまっているわけですから、私の疑問に答えてくれるものではありませんでした。

収納の基本事項のひとつに「空間を仕切る」ということがあげられます。また「しまいやすく取り出しやすい」ということもあげられます。そう考えるとこのクローゼットの棚は欠点だらけなんですよね。棚としての基本構造を変えずに解決する方法として考えられるのは「仕切りを増やす」こと、「カゴ等の収納用品と組み合わせて使う」こと。もうひとつは「使う人の習慣、意識を変える」ことです。根本的な解決策としては別の収納法(引出しなど)に変更することです。

ウォークインクローゼットの棚。これがもし、私のリサーチ通りにここまで使いこなされていない収納であるならば、「売り手」はなぜそれをすすめるのか、「買い手」はなぜそれを求めるのか、という疑問すらわいてくるわけです。

たしかにカタログ写真で見るウォークインクローゼットの棚、きちんとたたんだ衣類が整然と並べられキレイに整理された棚はカッコよくて素敵です。でも、それは、その収納法はあなたとあなたの家族に合った収納法ですか?


タグ :衣類収納

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